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物語
大蛇の抜け殻に身を隠し血に飢えたヤマトン人の殺りくをかいくぐった数少ない
未國の生き残り達は安住の地、巌を見つけました。
そこは霧と抉られた岸壁と龍が佇む険しい所でした。
主祭祀の第一子は男であろうが女であろうが巌の守神、神子(カンナ)とされました。
腹の膨れるまでは土の神、膨れてからは蛇の神とされてその都度祭りが行われました。
やがて透き通るような肌を持った女の子が生まれ、五感、すなわち目鼻舌耳指すべて
三才まで閉ざされます。
それ以降その内の二つの感、目と耳はまともに機能する事はありませんでした。
そんな不自由な神子(カンナ)のすべての身の回りの世話をしたのは未國の生き残りの中でも
卑しい海人の子、真実(リアウル)という二歳上の男の子でした。
選ばれた訳は簡単でした。真実(リアウル)は口がきけなかったのです。
未國以外の血が混じっていた真実(リアウル)は背丈が大きく目が吊り上がり鼻が高く
未國の生き残り達の中でも精悍でした。
真実(リアウル)は神子の目や指先になりそれはもう献身的に世話をしたのでした、、、、、。
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